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岡山県医師会2人「精神的ケア必要」 被災地派遣から帰岡会見

被災地での診察について打ち合わせする医師や看護師ら=13日、福島県いわき市(岡山県医師会提供)

 県医師会から被災地に派遣されていた井戸俊夫会長(76)と松山正春理事(67)の医師2人が岡山市内で会見。被災者の精神的ケアの必要性を指摘するとともに、医師会として今後、医師を再派遣する方針を示した。

 2人は13日、東京都の災害派遣医療チームDMATなどと、福島県いわき市の避難所12カ所を巡回。治療の優先度が高い被災者を確認し、人工透析患者や血圧を下げる薬を求める人などの情報を収集した。

 「至る所で道路にひび割れがあり、家を流された避難者もいた」と井戸会長。松山理事は「避難生活が長引けば精神的に大きな負担になる」と話した。

 今後、多数の死者が見つかることが予想され、医師会は「死体検案書を書く医師の不足が懸念される」とし、会員に協力を募り現地へ派遣する方針。

 井戸会長によると、被災者の多くが東京電力福島第1原発の放射能漏れを不安視し、インターネットの誤った情報に混乱している様子もあったという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月15日 更新)

タグ: 医療・話題

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