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メディカルコントロール体制充実へ研修会 落合病院

メディカルコントロールによる救急現場を実演する救急隊員ら

 救急救命士が医師の指示に基づいて救急現場で気管挿管や投薬をできるようにする「メディカルコントロール体制」の研修会が二日、落合病院(真庭市落合垂水)で開かれた。

 メディカルコントロールの浸透と円滑な運用を図ろうと同市消防本部が主催。同職員と管内七つの救急告示病院の医師、看護師ら約百人が参加した。

 冒頭で県医師会の井戸俊夫理事が「岡山県メディカルコントロールの現状について」と題して講演。救急救命制度の成り立ちから県メディカルコントロール協議会の発足、体制の現状などを紹介し、「岡山は全国的にみても取り組みの遅い県。体制の確立、充実に一層の努力が必要」と強調した。

 続いて、真庭消防署の救急隊員四人が「特定行為を実施した救急現場活動」のデモンストレーションを実演。心肺停止状態の患者に対してAED(自動体外式除細動器)を使った蘇生(そせい)処置をし、指示医師の言葉に従って、静脈路の確保とチューブによる気道確保を行った後に搬送、管内の検証医師が処置を検証するまでのメディカルコントロールの運用例を披露した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月05日 更新)

タグ: 健康医療・話題

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