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真庭・河本病院 破産手続き開始へ 医療サービスは継続 負債総額12億円

 総合病院「河本病院」(真庭市下河内)と介護老人保健施設信愛苑(同所)を経営する医療法人浄風会(同所、河本英世理事長)は30日、岡山地裁津山支部から破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は約12億円。破産管財人の申し立てを受け同支部が事業継続を許可したため、入院、介護などの医療サービスは維持されるとしている。

 代理人によると、2004年ごろから給与への不満などで多くの看護師が退職し、入院患者の受け入れが減ったことなどで経営が悪化したという。9診療科あり、許可病床は148床だが、人手不足で実働可能病床は59床。

 代理人は「スポンサーから支援の約束があり、今後の資金繰りに懸念はない」とし、医師、看護師ら74人の雇用は原則維持し、事業譲渡も視野に入れているという。

 同病院は1954年、個人病院として設立され、90年に医療法人化。現在、約40人が入院、同苑には約30人が入所している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月31日 更新)

タグ: 医療・話題

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