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岡山総合医療センター 機能や課題で意見交換 連携協が初会合

岡山総合医療センターの機能などで意見交換した協議会

 岡山市が2015年度開院を目指す岡山総合医療センター(仮称)を踏まえ、同市内の医療機関の連携の在り方について考える協議会(座長・槇野博史岡山大病院長、14人)の初会合が12日、市保健福祉会館(北区鹿田町)で開かれた。センターの機能や課題などで意見交換した。

 協議会は市が呼び掛け、県、市医師会、県病院協会などから代理を含む全委員が出席。読谷山洋司副市長、センターへの医師派遣などで協定を結んでいる岡山大の森田潔学長があいさつし、「岡山を医療や福祉で最高の都市にしたい」などと話した。

 協議は非公開で行われ、市によると、24時間患者を受け入れるER(救急外来)を柱としたセンターの基本計画を市側が説明した後、意見交換。委員からは「早期に救急医を育てて地域へ還元してほしい」「在宅医療の患者情報を共有できる仕組みづくりを」などの要望があった。

 一方で「市内で(緊急、重症患者向けの)急性期病院は足りている」「基本計画などを決める前に、こうした協議の場を設けるべきだった」との指摘も出たという。

 次回は急性期医療をテーマに秋の開催予定。市は協議会の意見をセンターの運営などに反映させる方針。

 岡山総合医療センターは岡山操車場跡地(北区北長瀬地区)の約1万8千平方メートルに、8階建て延べ約3万3千平方メートルを整備。ERや18診療科、400病床などを設ける。総事業費約156億円。12年度中に基本・実施設計をまとめて着工予定。

 槇野座長を除く協議会の委員は次の通り。(敬称略)

 県医師会長井戸俊夫、岡山大病院救急部長氏家良人、岡山済生会総合病院長大原利憲、岡山大病院副病院長金澤右、県病院協会岡山支部会長小林建太郎、県病院協会専務理事佐能量雄、岡山労災病院長清水信義、市内医師会連合会理事長十川重次郎、市医師会長丹治康浩、岡山赤十字病院長忠田正樹、県医療推進課長二宮忠矢、市民病院長松本健五、岡山医療センター院長三河内弘
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月13日 更新)

タグ: 医療・話題

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