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備前市立3病院の医師確保へ奨学金 市が制度創設方針 来春から

 備前市は2日、医師の確保に向け、市立病院で将来勤務する意思のある医学生や研修医を対象とした奨学金制度を来年4月から創設する方針を明らかにした。月額20万円で、貸与期間は最長11年。市によると、県内の市町村では初。

 8日開会の9月定例市議会に関連条例案を提案する。対象は、大学生、大学院生、初期研修医と後期研修医。出身地は問わない。無利息で、大学1年時から利用した場合、総額2640万円の奨学金を受けることができる。

 備前病院(同市伊部)、吉永病院(同市吉永町吉永中)、日生病院(同市日生町寒河)の市立3病院で奨学金の貸与年数より1年多く勤務すれば、返還が免除される。

 市は本年度から、看護師や臨床検査技師らを対象とした同種の奨学金制度を始めており、現在7人が利用。市は「慢性的に不足している医師や看護師ら医療人材の充実につなげたい」としている。

 県内では、地域医療を支える人材を育成するため岡山大と広島大が医学部に設けている「地域枠」の入学者に対し、県が月額20万円の奨学金を支給している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月03日 更新)

タグ: 医療・話題

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