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救急医療充実へ県境越え連携 井笠・福山地域会議が発足

井笠、福山両地域の救急医療体制を考える会議の初会合

 井笠、福山両地域の救急医療体制の充実を目指す「広島・岡山県境を越えた医療広域連携会議」(両県主催)の初会合が24日夜、福山市役所(同市東桜町)で開かれた。医師不足で輪番制に支障が出ている福山・府中圏域の小児2次救急医療体制などについて、9月を目標に対策をまとめることを決めた。

 関係自治体や消防本部、医師会などの代表ら32人が出席。会長に福山市医師会の森近茂会長、副会長に笠岡医師会の武田恒雄会長を選んだ後、非公開で協議した。

 広島県などによると、福山・府中圏域の小児2次救急は福山市内の病院が夜間と休日に輪番で受け持つが、医師不足で対応できない「空白日」が月に8〜10日生じる一方、井笠地域から救急搬送が相次ぐ実態などを報告。福山、井笠両地域を一つの医療圏域とみなした対応の必要性を確認した。

 また、専門的な議論を深めるため、小児救急医療体制▽救急医療・メディカルコントロール体制▽周産期医療体制―の3検討部会を設置した。

 今後、同会議は2回、検討部会は各3回程度開き、対策などをとりまとめる予定。森近会長は「議論を深め、県の枠を越えた新しい医療の仕組みづくりをしていきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年01月26日 更新)

タグ: 女性子供医療・話題

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