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乳がん早期発見に一役 X線撮影の専用車導入 福山市医師会健診センター

お目見えした検診車に備えられたマンモグラフィー装置

 乳がんの早期発見に役立つマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)専用検診車が十五日、福山市医師会総合健診センターにお目見えした。二〇〇六年度から、市の委託を受け行っている住民健診で運用を始める。

 車両は、全長約九メートル、幅約二・三メートルの中型バスで、待合室も完備。購入額は約四千万円。これまでは、県健康福祉センター(広島市)から専用車両を借りるなどして対応してきた。マンモグラフィーは、少量の放射線で行う乳腺(にゅうせん)・乳房専用のレントゲン撮影。触診で分からない乳がんの白い影や、石灰砂の点状の影を発見することができる。ただ、医師の視触診を受け、可能なら超音波検査も併用することが望ましいという。

 納車式で市医師会の細木宣男会長が「乳がんで死亡する女性は年々増加している。早期発見し、救命率の向上に役立てたい」とあいさつ。医療機具販売会社から車の鍵を受け取った。

 現在、乳がんは日本女性の二十五~三十人に一人がかかる可能性があり、三十~六十四歳までの死因のトップ。同健診センターでは、〇六年度、同車両で二千五百人の検診を見込んでおり、久田訓二健診課長は「神辺町と合併し活動範囲も広がった。有効活用したい」と話していた。

 市内での住民健診は、五月十九日の市東部市民センター(同市伊勢丘)を皮切りに、二月二十四日まで公民館や小学校などで八十六回行う予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年03月16日 更新)

タグ: がん健康女性医療・話題

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