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岡山で肺癌学会開幕 予防や治療研究報告

肺がん治療の現状について意見を交わした日本肺癌学会総会

 日本肺癌(がん)学会の総会が8日、岡山市内で始まった。肺がん治療の専門医ら約3千人が参加し、予防から治療、緩和ケアまで幅広い研究や取り組みを報告した。

 「肺癌の克服に向けて―現状の解析」と題したシンポジウムでは8人の医師が討議。がん細胞の増殖に関わる分子を狙い撃ちにする分子標的薬の普及などで、進行がんでも生存率が向上していることなどを紹介した。

 一方で早期発見に重要な検診の受診率が約31%と低迷していることも指摘。西井研治・県健康づくり財団付属病院長は「市町村ごとの検診率を公開して改善意欲を促したり、他のがんも含め一度で全て検診を受けられるようにする体制などが必要」とした。

 最終日の9日は将来への提言を行うシンポジウムや喫煙対策をテーマにしたワークショップなどがある。

 同学会の県内開催は23年ぶり3回目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年11月09日 更新)

タグ: がん肺・気管

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