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断酒へ誓い新た 岡山で中国ブロック大会

 岡山県断酒新生会(三宅一民理事長)の結成四十周年記念を兼ねた第四十一回中国断酒ブロック大会(山陽新聞社後援)が二日、岡山市いずみ町の岡山武道館で開かれ、会員らが断酒への誓いを新たにした=写真

 中四国、九州など全国の断酒会会員と家族ら約千三百人が参加。中国地方各県の代表五人が、自らの酒害体験を生々しく語った。父親(68)が断酒に取り組んでいる津山市の女性(33)は岡山県代表として発表。酔った父親の行動に悩み「毎日、朝が来なければいいと思った」と告白、「当人だけでなく家族も辛い思いをしていることを知ってほしい」と涙ながらに訴えた。

 岡山市内の精神科医で全日本断酒連盟の柳田公佑顧問は「依存症―医療に何ができるか」と題して講演。アルコール依存症の治療には当事者の強い意志が必要だと指摘した。「酒害から回復し、常識ある社会人になる」などとした大会宣言の採択もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年04月03日 更新)

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