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岡山県内初の気胸センター開設 岡山赤十字病院、各専門医が連携

 岡山赤十字病院(岡山市北区青江)は12月1日、肺に穴が開いて呼吸困難になる疾患・気胸を専門的に診療する「気胸センター」を開設する。同病院によると、全国でも数カ所しかない組織で、岡山県内初の設置という。

 気胸には主に若い男性の肺に穴が開く「原発性自然気胸」と、高齢者で肺の疾患が原因の「続発性自然気胸」、折れたあばら骨などが刺さって起こる「外傷性気胸」などがある。痛みや息切れなどが起き、死に至ることもある。

 同病院の気胸センターは、呼吸器内科医や呼吸器外科医のほか、救命救急医、理学療法士ら計12人で構成し、センター長は森山重治呼吸器外科部長が務める。原因別に治療法が異なるため、各分野の専門医が連携して最適な治療法を探り、手術で穴が開いた患部を取り除いたり、特殊な薬剤で穴をふさぐなどする。

 同病院の気胸の診療実績は年間約70例で、県内でもトップクラス。森山部長は「地域の拠点として高度医療を提供するとともに、病態や新たな治療法の研究にも取り組む」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年11月30日 更新)

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