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RSウイルス患者最多ペース 岡山県、予防呼び掛け

 乳幼児に肺炎や気管支炎を引き起こす「RSウイルス感染症」が岡山県内で流行している。9月以降、患者が相次ぎ、県が統計を取り始めた2004年以降、最多で推移。冬の風邪に代表される感染性胃腸炎の大流行も続いており、県は手洗いやうがいによる予防を呼び掛けている。

 RSウイルスは感染者への接触、くしゃみなどを通じて広がり、2歳までにほぼ全員が感染する。大半は風邪に似た軽い症状で済むが、初感染の場合1〜3%が重症化。肺炎や気管支炎の原因となるほか、乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連も指摘される。

 県が指定する県内54医療機関の定点調査では、7、8月は毎週0〜2人だったが9月以降急増。最新データでは、9月から今月16日までに706人に上り、過去最多ペースで推移した昨年同期(493人)の約1・4倍となっている。

 県健康推進課によると、ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎も幼児を中心に県内で患者が続出。感染のピークは感染性胃腸炎、RSウイルスともに例年12、1月となっており、同課は「どちらも感染力が強いので、体調に異常が見られたら早めに医療機関を受診してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2012年12月27日 更新)

タグ: 肺・気管子供感染症

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