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英国の緩和ケア学ぶ 14日、現地医師ら招き講演

 かとう内科並木通り診療所(岡山市南区並木町)は14日午後1時半から岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで英国の緩和ケア専門家らを招いた講演会「緩和ケアと地域社会」を開く。超高齢社会に向けて在宅ケアのニーズが高まる中、がん以外の疾患も含めて地域で幅広い支援を展開する英国の先進事例から学ぶ。

 ニューカッスルの慈善団体・セントオズワルズホスピスのアンドルゥー・ヒュージ医師とジェームズ・エラム理事長が現状を報告する。同ホスピスを訪れたことがある加藤恒夫院長が招待した。

 同ホスピスは1980年代に地域住民の寄付で設立。緩和ケア病棟や外来診療、デイケアなどで住民ニーズに基づいたサービスを行いつつ、地域の医師らに教育プログラムも提供、在宅ケア体制の底上げを図っている。活動費の多くは寄付で賄われているという。

 加藤院長は「日本も高齢者が増え続ける中、医療や介護は公的な制度の枠組みだけでは行き届かなくなる。誰もが最後までよりよく生きるために地域でどんなケア体制をつくっていくか。多くの人に考えてもらう機会にしたい」と話している。参加費は2千円。問い合わせは同診療所在宅医療連携支援チーム結(ゆい)(086―250―8532)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年01月05日 更新)

タグ: 医療・話題

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