文字 

緩和ケアの先進事例学ぶ 岡山で英専門家招き講演会

英国の緩和ケアなどについて学んだ講演会

 英国でホスピスを運営する専門家を招いた講演会「緩和ケアと地域社会」(かとう内科並木通り診療所主催)が14日、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターであり、医療関係者ら約230人が先進事例を通して地域でのケアの在り方を学んだ。

 ニューカッスルの慈善団体・セントオズワルズホスピスのアンドルー・ヒュージ医師(48)とジェームズ・エラム理事長(46)を招待。ホスピスは1986年、地域住民の寄付で設立され、緩和ケアや外来診療、地域の医師への教育プログラム提供などに取り組む。

 ヒュージ医師は、英国の緩和ケアががんから始まり、神経、心臓などの疾患に拡大した経緯などを説明。日本ではがん患者がほとんどだが、「ケアの考え方はがん以外の患者にも適用でき、不安の除去など患者ニーズも類似する」などと述べた。

 エラム理事長は、ホスピスには年間7億2千万円の寄付があり、ボランティアら地域の力に支えられている現状を紹介。「慈善活動の成功には、質の高いサービス提供と地域社会との継続的なコミュニケーションが不可欠」などとした。

 講演会は、がん以外の疾患も含めたケア体制の充実について考えようと企画された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年01月15日 更新)

タグ: がん医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ