文字 

夜間電話相談を強化、岡山県 13年度から2人体制に増員

 岡山県は、夜間の急な子どもの病気、けがに小児科医らが電話でアドバイスする相談事業について、2013年度から体制を強化する方針を固めた。相談件数の急増に対応できず不在着信となる割合が増え、「電話がつながらない」との苦情が寄せられているため。現在の1人体制から2人体制に増員して改善を図る。

 現在、平日午後7〜11時は看護師1人、土日祝日午後6〜11時は小児科医ら1人の体制だが、計画では平日、土日祝日ともに看護師1人を増やして対応する。4月以降に看護師を募集して研修を経た後、7月からの実施を目指す。13年度当初予算要求に1913万円を計上した。

 同電話相談は県医師会に委託。急に体調を崩した子どもを抱える保護者に対し、すぐに病院へいくべきかなどを助言している。

 事業がスタートした04年度の年間相談件数は484件だったが、周知が進んだことなどから11年度は8263件に増加した。ただ、11年度に着信しながら対応できなかった電話は9055件あり、未対応率は51・2%。風邪などの相談が最も多かった12年1月には57・7%にも達した。

 県医療推進課は「核家族化で相談相手の少ない保護者が増えており、体制強化でニーズに応え、緊急性の低いケースの救急受診抑制にもつなげたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年02月15日 更新)

タグ: 子供医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ