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在宅医療の推進策探る 医師ら分科会で議論

在宅医療をめぐる課題を話し合う委員

 岡山市内の医療連携の在り方を考える協議会の在宅医療分科会(座長、佐藤涼介・市医師会理事)の第2回会合が22日夜、中区古京町の岡山衛生会館であり、昨年9月の前回に続いて在宅医療を推進する上での課題などを話し合った=写真。

 市の医師会や歯科医師会、薬剤師会、県看護協会の役員ら14人が出席。委員は在宅医療をめぐる課題として「医師が1人の診療所では、夜間に緊急対応する負担の重さに不安がある」「訪問看護師が不足している」「24時間対応の訪問看護ステーションの存在が市民にあまり知られていない」といった実情を訴えた。

 普及に向けては「在宅医療に対する理解を市民に深めてもらうため、地域のグループ活動に出向いてはどうか」との提案のほか、訪問看護師の養成や医療と介護職の連携強化を求める意見もあった。

 同協議会は市の呼びかけで2011年7月に発足し、在宅医療と急性期医療の2分科会を設けている。市はこの日出た意見を今後の施策に役立てる。

 この日の会合で市は、在宅介護や医療の充実を目指す総合特区構想が国の指定を受けたことを報告。11項目の提案のうち、要介護度を改善させた通所施設への成功報酬導入など4項目を優先し、3月から国との協議に入ることを説明した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年02月24日 更新)

タグ: 医療・話題

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