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子どもの成長へ正しい支援を 岡山で自閉症啓発シンポ

自閉症への理解を深めたシンポジウム

 国連の定めた「世界自閉症啓発デー(2日)」にちなんだシンポジウムが7日、岡山市北区南方のきらめきプラザであり、県民ら約100人が自閉症に理解を深め、支援の在り方について考えた。

 県内12団体でつくる県発達障害児・者の親の会連携協議会が「自閉症の子ども達と共に歩む みんなの思いを集めて」をテーマに開催。同協議会の構成団体の代表が発表した。

 倉敷自閉症児・者家族会このゆびとーまれ(倉敷市)の藤井明子代表は広汎性発達障害の長男、重度知的障害を伴う自閉症の次男の子育てを紹介。「時間はかかるが、正しい支援なら子どもたちは成長する。あきらめないことが重要」と指摘。支える親がいつまでも生き続けられないことを挙げ、「住居や就労の課題を解決し、みんなが助け合う社会づくりを」と呼び掛けた。

 不登校になり、発達障害と分かったわが子の話をしたNPO法人てぃーたいむ(同市)の奥村由起子代表は「子どもは一人で何かできるようになれば自信になり、意欲が出る。子どもごとに必要な支援は異なるが、それらを少しずつ増やせば自立につながるのでは」とした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年04月08日 更新)

タグ: 子供医療・話題

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