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鳥インフルの備え強化 岡山県が行動計画策定前倒し

新型インフルエンザの発生に備え、対策を協議した県の会議

 岡山県は10日、中国で感染者が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の第2回対策会議を県庁で開いた。ウイルスが変異し、人から人へ感染する新型インフルエンザが発生した場合に備えた行動計画の策定を、従前目標より2カ月前倒しして10月までに行うことを決めた。医療機関や緊急物資を輸送する事業者などを事前に指定して連携を強化し、県民生活に大きな被害を及ぼさぬよう迅速な対応を図る。

 県の行動計画は4月に施行された「新型インフルエンザ対策特別措置法」に基づき策定。政府の行動計画案の内容などを踏まえ、2012年3月に県がまとめた行動計画に新たな対策を盛り込み、備えを強化する。

 県の行動計画では、保育園や学校など人が集まる施設の使用制限の方法などを定めるほか、医療機関や医薬品卸、運送会社など県とともに対策を担う関係機関を8月ごろまでに指定する。各機関に新型インフル発生時の計画を立ててもらい、業務を中断させることなく速やかに動ける態勢を整える。

 会議は農林水産部、教育委員会など関係部局から17人が参加。養鶏場への野鳥の侵入阻止など関係部局の対策が報告されたほか、県民が混乱しないよう積極的な情報提供に努めることを申し合わせた。

 国の調査では9日現在、中国、台湾での鳥インフル感染者は131人で32人が死亡している。木幡浩副知事は「新型インフルエンザはいつ起きるか分からない。行動計画の策定を急ぐとともに、できる対策から着実に進め、備えを強めたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年05月11日 更新)

タグ: 医療・話題

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