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岡山支部創立15周年祝う 日本ダウン症協会

日本ダウン症協会岡山支部の創立15周年を祝った記念大会

 日本ダウン症協会中国ブロック大会・岡山支部創立15周年記念大会が13、14日、岡山市内であり、会員ら約100人が講演や席上揮毫(きごう)で節目を祝った。

 初日は同協会の玉井邦夫理事長が講演。ダウン症の人の社会進出が進む一方、青年期を過ぎると筋力や聴力の低下が起きたり、集中力が持続しにくくなることを紹介し、「職場でやる気がないように見えることがあるが、そうではない。本人の訴えがないため分かりにくいが、現実を知り、温かく接してほしい」と述べた。

 胎児の染色体異常を妊婦の血液で調べられる新しい出生前診断については「過度な命の選別につながる懸念もあり、今後さらに議論が必要」とした。

 NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を手掛けたダウン症の書家、金沢翔子さんが席上揮毫を披露。金沢さんはステージに用意された大きな半紙に「慈愛」の文字を、全身を使って力強く表現した。

 同協会岡山支部は1998年7月に発足。現在の会員は約130世帯。会員同士の交流や情報交換、相談活動などを行っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月15日 更新)

タグ: 医療・話題

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