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認知症対策の充実を 「家族の会」代表理事 岡山で呼び掛け

認知症の患者や家族の支援について理解を深めた講演会

 世界アルツハイマーデー(21日)を前に「認知症の人と家族の会」県支部は31日、岡山市北区南方のきらめきプラザで講演会を開いた。京都市に本部を置く同会の高見国生代表理事(70)がさらなる認知症対策の充実を訴えた。

 約110人が聴講。高見代表理事は認知症の母を介護していた20代のころを振り返り、「当時、行政や医療の支援はほとんどなかった」と指摘。1980年に会を立ち上げたことで「認知症患者は家族だけでは支えられないとの理解が進んだ」と説明した。

 会の活動に呼応するように国の支援も進み、介護保険導入(2000年)後、各種サービスが充実したことを評価。一方で、軽度の人を介護保険から切り離す議論が起こっている点について「認知症は初期、軽度の対応が不十分だと、症状が急速に悪化しかねない。適切な介護を受けられるよう国に働き掛けていこう」と呼び掛けた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年09月01日 更新)

タグ: 健康介護医療・話題

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