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「REIC」研究成果発表 岡山大がシンポ

がんの遺伝子治療について理解を深めたシンポジウム

 岡山大は1日、がんの遺伝子治療をテーマにしたシンポジウムを岡山市で開き、同大大学院医歯薬学総合研究科の公文裕巳教授(泌尿器病態学)が、医療関係者ら約130人にがん抑制遺伝子「REIC(レイク)」を使った臨床研究の成果を発表した。

 公文教授は腎臓がんが肺に転移したマウスにREICを投与すると、がん細胞は腎臓で消滅、肺でも大幅に減少したと説明。「必要な細胞まで破壊する従来の抗がん剤と違い、がん細胞をピンポイントで攻撃するため、副作用もほぼない」と述べた。

 2011年から着手するヒトでの臨床研究でも同様の結果が得られたとし、「全身に転移した患者や抗がん剤が効かない進行がんなどで、新たな治療の選択肢となる可能性がある」と指摘した。

 日本の医療分野の研究開発に関する加藤勝信内閣官房副長官の講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年09月02日 更新)

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