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保険料2.8%増の年6万2038円 14、15年度後期高齢者医療改定案

 岡山県内27市町村で設置している県後期高齢者医療広域連合(岡山市北区今)は10日、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の2014、15年度保険料の改定案を発表した。高齢化の進展に伴い加入者、医療給付費とも増加しているため、1人当たり平均で現行より2・8%引き上げ、年額6万2038円にする。

 保険料は、加入者全員が同額を負担する「均等割額」と、年金や給与などの所得に応じて負担する「所得割額」の合計。改定案では均等割額を現行の4万5千円から4万6300円に、所得割額を算出するのに必要な率を8・97%から9・15%(1万5738円)に引き上げ、1人当たりの年額平均で1699円のアップになる。

 同医療制度は医療費の1割を患者が自己負担。残りの5割を国と自治体が拠出する公費、4割を現役世代の保険制度からの支援金を充て、1割を加入者の保険料で賄う。

 同連合は、15年度末の加入者数が27万5881人(13年度比1万1962人増)、医療給付費総額は2561億円(同216億円増)に伸びると予測。本来なら1人当たりの年間平均額は6万7524円になるが、13年度末時点で見込まれる約14億円の剰余金と、赤字補てんなどのために積み立てている基金からの取り崩し約18億円を充当し、抑制した。

 保険料の改定は2年に1度。24日に開く同連合議会定例会で改定案を決定する。08年度の制度開始以来、引き上げは3回連続。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年02月11日 更新)

タグ: 高齢者医療・話題

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