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孤独や不安感軽減 障害児のきょうだい支援 吉備国大臨床心理研 ゲームや体験談 7月から交流会

集いの開催計画を話し合う吉備国際大のスタッフら

 障害児の陰で忘れられがちともいわれる兄弟、姉妹の心のサポートへ、吉備国際大臨床心理相談研究所(高梁市奥万田町)は7月から、「障害のあるきょうだいのいる“子どもの集い”」を開く。障害児本人や保護者支援は増えてきたが、「きょうだい」の支援に絞った交流会は県内でも珍しいという。

 障害児のきょうだいは、当事者とのかかわり方や自身の就職・結婚、親が亡くなった後の介護など、将来への不安を抱えている―といわれる。こうした心理面の支援の在り方を探るため、初めて企画した。

 集いは七月八日から九月三十日まで全五回、原則として土曜日の午前中、同研究所で開催。八月下旬には一泊二日で、吉備中央町内でキャンプを予定している。対象は障害児のきょうだい(小学生程度)とその保護者。同研究所の教員や大学院生ら約十人がスタッフを務め、ゲームなどレクリエーションによって、きょうだい同士や親子の交流を図る。

 また、同じ立場の成人の体験談を聞いたり、きょうだい同士が話し合いを重ねることで、程よい距離を保った人間関係を築けるようにする。

 同大社会福祉学部の日上耕司助教授(臨床心理学)は「きょうだいが本音で語り合うことで、障害児との関係を良好にし、孤独、不安感などを軽減するきっかけになれば」と話している。

 定員は親子十組程度。参加料一人一回二百円、キャンプは子ども二千円、保護者三千円。申し込みは六月二十日までに同研究所(0866(22)9033)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年06月01日 更新)

タグ: 健康福祉子供医療・話題

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