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建て替えで一帯をバリアフリー化 児島市民病院周辺

児島市民病院の建て替えに合わせた周辺整備計画が示された住民説明会

 倉敷市は、市立児島市民病院(同市児島駅前)の建て替えに合わせた一帯のバリアフリー化計画を明らかにした。JR児島駅から通じる歩道で段差や急勾配を解消するほか、近くの公園にはリハビリなどで利用できる遊歩道を新設する。2017年度中の新病院開院に向け、周辺環境の改善を図る。

 7日夜に児島市民交流センター(同市児島味野)で開いた住民向けの説明会で示した。

 計画によると、児島駅や周辺のバス停からの動線となる市道で歩道を改良。高齢者や車いす利用者らの障害となる段差や急勾配を解消するほか、点字ブロックがない場所は新たに整備する。横断歩道に面する位置には信号待ちのための空間を設ける。

 病院に隣接する児島駅前第2公園(2500平方メートル)では、園内を周回する形で舗装通路を新設。歩行の機能回復訓練などに利用しやすくする。健康器具や子ども向けの遊具も設ける。

 市は、整備に充てる財源の確保に向け、活用可能な補助制度について国や県と協議しており、一帯の改良を盛り込んだ都市再生整備計画(15〜17年度)を年内にもまとめる方針だ。

 説明会では、策定作業が進められている新病院の基本設計についても報告。津波や高潮などによる浸水対策として、非常用発電装置といったエネルギー関係設備は5、6階の高層部に配置することを明らかにした。

 参加者からは救急患者の受け入れについて質問があり、江田良輔院長は現行1人の当直医を内科系と外科系の計2人に増員したいとの考えを表明。「幅広い受け入れ要請に対応できるよう体制強化が必要」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年07月10日 更新)

タグ: 医療・話題

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