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倉敷の老健施設で集団結核 職員と入所者8人感染、5人発病

 倉敷市保健所は2日、同市の介護老人保健施設で職員、入所者合わせて8人が結核に感染し、うち5人が発病したと発表した。集団感染として厚生労働省に報告した。発病者は入院、通院で治療を受け、快方に向かっているという。

 保健所によると、体のだるさやせきが長引いていた女性職員1人が、8月14日に市内の医療機関で結核と診断され入院。この職員と接触があった入所者や職員、家族ら計58人に血液検査や胸部エックス線検査を行い、新たに9月22日までに男性入所者2人と女性職員2人の発病、女性職員3人の感染が分かった。感染者は発病を抑える薬を服用している。

 9月30日までに全対象者の検査結果が判明し、保健所は8人以外に感染が広がっている可能性は低いとしている。施設での検診を継続するとともに、市内の高齢者施設に健康管理を徹底するよう文書で通知する。

 施設を運営する医療法人の理事長は「利用者や家族、地域に不安を与えたことを大変申し訳なく思っている。今後は健康管理に万全を期したい」とコメントしている。

 岡山県内での結核集団感染は、2012年9月に県備前保健所管内の高校で起きて以来。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年10月03日 更新)

タグ: 高齢者肺・気管感染症

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