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瀬戸内市が療養病床取りやめ検討 民間整備受け新市民病院

 瀬戸内市は、現施設を建て替えて整備する方針を示している新市民病院(同市邑久町山田庄)の病床構成について、これまで計画に組み込んでいた長期療養患者向けの療養病床(30床)をやめ、一般病床へと振り向ける方向で検討を始めた。

 一般病床不足への懸念に加え、新病院の基本計画に療養病床を盛り込んだ2011年10月当時は市内になかった同病床が、その後民間病院に整備された状況の変化を踏まえた。

 見直し案では、総病床数は110床のままだが、うち50床としていた一般病床を療養病床分を上乗せした80床に増やす。30床を回復期リハビリ病床に充てる方針は変えない。

 市によると、新病院の一般病床を現病院(110床)でもほぼ埋まっている50床と設定した場合、病院の新装に伴って今より患者が増えれば不足しかねない。一方で療養病床は、13年10月に同市長船町服部に開院した民間病院に114床が確保されている。

 三河内弘・市病院事業管理者は「従来考えていた療養病床分を一般病床に回した方が市民に有益なはず」としている。

 市は、従来の病床構成に基づいて県から建設工事の補助を得る内示を得ており、今後変更を県に届け出る予定。9月に行った建設工事の入札が不調だったことに伴い、15年2月に予定している再入札までに構成を確定させたい考え。新病院は同3月に着工し、当初予定から半年遅れとなる16年8月の開院を目指す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年11月16日 更新)

タグ: 医療・話題

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