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インフルエンザ今季初千人突破 岡山県内、警報発令迫る勢い

インフルエンザ予防に手洗いを徹底している旭川敬老園の入所者=岡山市北区祇園

 岡山県内でインフルエンザの患者数が急増している。13日に発表された患者数(昨年12月29日~1月4日)は1727人。84医療機関の1施設当たりでは20・56人と警報発令(30人以上)に迫る勢いだ。県は本格的な流行期に入ったとみており、新学期が始まって、さらに感染拡大の可能性があるとして注意を呼び掛けている。

 県健康推進課によると、1施設当たりの報告数は昨年12月1~7日に1・24人と、注意報発令基準(1人以上)を上回った。同22~28日には15・32人と跳ね上がり、最新データでも急増している。

 全ての保健所が増加傾向で、保健所別では、倉敷市51・31人▽美作23・50人▽真庭20・00人▽備中18・42人▽備前16・00人▽備北6・67人▽岡山市5・00人だった。

 年齢別では、学齢期を中心に0~19歳が半数を超えた。検出されたウイルスはA香港型で、重症化しやすいため入院患者も3人出ているという。

 今季はインフルエンザとみられる集団風邪が過去5年間で最も早く昨年10月21日に発生。県健康推進課は流行のピークも早まると推測しており「幼児や高齢者が感染すると、肺炎や脳症を招く恐れもある。個人はもちろん、集団感染が起こりやすい学校や福祉施設などでも、うがいや手洗いの徹底を」としている。

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 県などは13日、75校園でインフルエンザとみられる集団風邪が発生したと発表した。合計の患者数は1385人、欠席者数は1151人で、ともに今季初めて千人を超えた。最長で17日まで学級閉鎖などの措置を取る。

 幼稚園 牧石(岡山市)赤崎、玉島、老松、中庄(倉敷市)玉原(玉野市)県主(井原市)矢掛(矢掛町)明星(津山市)▽小学校 蛍明、西大寺南、千種、御津南、御休、伊島、宇野、大元、可知、吉備、旭操、古都、西大寺、三勲、鹿田、操明、第一藤田、津島、灘崎、幡多、東疇、彦崎、福田、芳明、三門、御南、御野、横井、陵南(岡山市)大高、庄、第二福田、葦高、長尾、上成、本荘、連島神亀(倉敷市)荘内、田井(玉野市)邑久(瀬戸内市)山手(総社市)早島(早島町)中央、新山(笠岡市)里庄西(里庄町)三谷、矢掛(矢掛町)遷喬(真庭市)一宮、鶴山、河辺、東、広野、弥生(津山市)勝間田、勝央北(勝央町)美星(井原市)▽中学校 興除、山南(岡山市)東、連島南(倉敷市)牛窓(瀬戸内市)赤坂(赤磐市)柵原(美咲町)▽高校 高松農(岡山市)▽その他 朝日塾中等教育学校(同)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年01月14日 更新)

タグ: 健康子供医療・話題感染症

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