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時間外診療の特別料金ゼロ 5月開院の新岡山市民病院

 岡山市立総合医療センター(同北区天瀬)は20日、5月に岡山操車場跡地(同北長瀬地区)に開院する新しい市民病院について、夜間や土日祝日に受診した患者から通常の診療費に上乗せする特別料金を徴収しない方針を示した。

 同センターの業務をチェックする評価委員会(外部の医師、弁護士ら5人で構成)で明らかにした。同センターは昨年11月の同委員会で、新しい市民病院では一般外来の業務時間外(平日午後5時~翌日午前8時半、土日祝日は終日)は5千円の特別料金を徴収する考えを表明していたが、委員から「『24時間365日体制で全ての症状に対応する』という市民病院の理念と矛盾するのではないか」と指摘があり、方針を転換した。

 同センターの意向を踏まえ、市は同センターの中期計画(2014~17年度)変更案を2月定例市議会に提案する。

 特別料金の徴収は国が保険外併用療養費として認めており、軽症者が安易に時間外の救急外来を利用する「コンビニ受診」を抑制するのが狙い。患者が全額を負担する。

 同センターの松本健五理事長は「開院後、軽症者の対応で救急外来が本来の役割を果たせない事態が起きれば特別料金の導入をあらためて検討したい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年01月22日 更新)

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