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新児島市民病院の基本設計まとまる 倉敷市、フロア配置盛り込む

新たな児島市民病院のイメージ図

 倉敷市は、建て替えによって2017年度の開院を目指す新たな市立児島市民病院(同市児島駅前)の基本設計をまとめた。13年8月に策定した建設構想の内容をさらに詰め、建物のフロア配置を盛り込んだ。

 現病院敷地内南側の駐車場部分に、6階延べ約1万4千平方メートルの建物を新築する。フロアは1、2階を外来、救急、手術、検査部門に充て、3~6階を病棟とする。駐車場は、現病院を取り壊した跡地に200台分を確保する。

 がん患者の診療充実に向けて緩和ケア病棟を新設するほか、一般病棟にはHCU(高度治療室)を新たに整備する。在宅患者の診療のため、訪問看護の受付も設ける。

 防災面では、建物を免震構造とするほか、津波や高潮などによる浸水対策として非常用発電装置、配電設備を5、6階に配置する。屋上には太陽光発電パネルを置く。

 市は基本設計を踏まえて本年度中に実施設計を行い、15年秋ごろに着工する予定。総事業費は76億5300万円。東日本大震災の復興工事などで工事費が高騰しているため、構想段階より約20億6300万円増えた。

 同病院は、1973年完成の現本館が老朽化し、耐震基準も満たしていないことから、市が建て替えを計画した。構想では、病床数は現行の198(一般168、療養30)を維持。外来診療に緩和ケア内科、皮膚科、歯科口腔(こうくう)外科を新設し、23科体制とすることなどを示していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年01月24日 更新)

タグ: 医療・話題

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