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健康寿命延伸に27.5億円 岡山市、当初予算案で33事業

 岡山市は10日発表した2015年度当初予算案で、市民が介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる「健康寿命」を延ばすため、総額27億5千万円に上る33事業を盛り込んだ。

 厚生労働省の研究班が10年に実施した調査によると、同市の健康寿命は男性69・01歳、女性72・71歳で全国平均(男性70・42歳、女性73・62歳)を男女とも下回っていた。

 同市は市民の健康寿命が短い原因を突き止めるため、国民健康保険のレセプト(診療報酬明細書)や健康診断の結果を分析する経費として733万円を新たに計上した。市が昨年考案した健康体操「OKAYAMA!市民体操」を普及させるため、市民グループが体操を発表し合う「市民体操甲子園」を開いたり、3人一組で目標歩数を達成した人たちに景品を贈ったりする事業も始める。

 高齢者の社会参加を促す事業として、子育てや家事の支援といった地域で求められる役割と高齢者をマッチングするコーディネーターを市内に配置。地域活動を勧めるセミナーも開く。

 歩数計を着けて歩いたり、市指定の運動教室に通ったりするといった健康づくりに取り組んだ市民に商品券などと交換可能なポイントを与える「健幸ポイントプロジェクト」(今年1月に開始)も続ける。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年02月11日 更新)

タグ: 健康介護医療・話題

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