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岡山県の医療産業育成へ新組織 産学官が連携、新規参入を支援

「医療機器開発プロモートおかやま」設立を記念して開かれたセミナー

 岡山県と県産業振興財団(岡山市北区芳賀)は20日、医療機器産業の育成を図る産学官の連携組織「医療機器開発プロモートおかやま」を設立した。県内企業の医療機器分野への新規参入や販路開拓を支援する。

 新たに事業を検討する企業をはじめ、ナカシマメディカル(同市東区上道北方)、カワニシホールディングス(同市北区下石井)といった医療機器を扱っているメーカーや商社、金融機関、岡山大など65社・団体で構成。同財団に事務局を置く。

 会員企業を対象に薬事法についての相談に応じるほか、市場ニーズを説明するセミナーを開く。県内外の医療機器メーカーとのマッチングや、東京で毎年開かれる国内最大の医療機器見本市「MEDTEC(メドテック)ジャパン」への出展などを通して販路を開拓する。

 県内の2013年の医療機器生産額は127億円で全国28位。機器開発の産学官連携NPO法人「メディカルテクノおかやま」、中小企業の共同受注グループ「メディカルネット岡山」などが活動するが、いずれも製造業が中心。このため販売先の確保とともに、団体同士の連携も強化する。新たに商社や金融機関が加わることで首都圏の大手メーカーなどと取引しやすい環境を整える。

 この日はテクノサポート岡山(同市北区芳賀)で設立記念セミナーがあり、会員約100人が参加。マッチング会やセミナーをそれぞれ年2回程度開くなど活動方針を確認した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年03月21日 更新)

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