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玉野市民病院の指定管理者決まる 大阪の医療法人、市議会で可決

 玉野市民病院の指定管理者が23日、大阪市の医療法人・若葉会に決まった。市が同日の3月定例市議会本会議に、指定管理者を定める議案を追加提案し、賛成多数で可決された。期間は7月1日から5年間。

 指定管理者制度への移行で、病院経営を民間事業者である同会に委ねるが、市は同制度移行後も業務の状況や利用者の満足度をチェック。適切な運営と認めた場合は、期間満了後も同会を指定管理者とする。

 市は、小児、救急など不採算医療を維持するための経費を指定管理料として同会に支払う。額は2012年度実績で年間2億円程度で、現在の市の一般会計からの繰り出し額(12年度決算で約4億4千万円)の半額以下になる見込み。

 市は4月にも新たな病院像についての市民説明会を開く。

 市民病院は1992年度から毎年赤字が続き、13年度決算では累積赤字が約32億6千万円に膨らみ、初の資金不足8240万円が生じた。

 民間事業者の弾力的な手法による経営改善を目指し、市は1月26日~2月20日に事業者を公募。2事業者から応募があり、市内外の医療、行政関係者ら9人でつくる選定委員会が審査した。

 本会議では、241億9千万円の15年度一般会計当初予算案、任期満了に伴う人権擁護委員1人の再任推薦同意案など48議案を原案通り可決し、閉会した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年03月24日 更新)

タグ: 医療・話題

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