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回復期リハビリ病棟半年 病床利用率80% 玉野市民病院 「専門病院と連携図る」

市民病院6階にある回復期リハビリ病棟の訓練室

 玉野市民病院に急性期を過ぎた患者の家庭復帰を目指す「回復期リハビリテーション病棟」が開設されて半年がたった。病床の利用率は80%前後で推移するなど、まずまずの滑り出しとなっている。

 回復期リハビリは二〇〇〇年の医療報酬改定により、特定入院料として新設された診療科目。骨折、脳血管疾患の患者らが日常生活動作の向上や寝たきり防止を目的にリハビリに専念する。

 同病院では今年一月、二カ月の試行期間を経て、六階病棟に正式開設。病床は二十五床あり、専従の医師一人、理学療法士二人、作業療法士一人、看護師らで構成している。

 日常生活に近い形でリハビリに取り組んでもらおうと、食事を共同スペースで取るなど工夫。作業、理学療法士の指導による機能回復訓練のほか、日々の生活の中での歩行訓練やゲームをするなどして社会復帰を目指している。

 一月から六月末までの入院患者数は延べ七十六人。このうち六十四人が退院した。疾病別では骨折が65%、脳血管疾患が18%など。開設当初に比べ、脳血管疾患患者の占める割合が毎月、増えている。

 八月からは、通所リハビリの難しい患者を対象に、医師の指示を受けた理学療法士による訪問リハビリテーションを開始。より充実したフォロー体制を整えた。

 同病棟の深田耕史医師は「市内には脳外科がないため、従来は急性期を過ぎた患者を十分ケアしきれなかったが、需要はあるはず。市内唯一のリハビリ専門病棟として今後は専門病院と連携し、受け入れを増やしていきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年08月26日 更新)

タグ: 健康医療・話題

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