新岡山市民病院開院間近 救急機能や検査充実
2階に設けられた総合受付のカウンター(右奥)。手前は広々とした造りになっている
救急車で搬送された患者の入り口。「ER」の文字が大書されている
(上)左は市地域ケア総合推進センターの窓口。在宅での医療や介護について市民の相談に応じる(下)岡山操車場跡地に完成した新しい市民病院。外観は白色と淡い茶色を基調にしている
新市民病院の目玉は「岡山ER(救急外来)」と名付けられた1階の救急医療スペースだ。床面積は約1400平方メートル。現在の市民病院(北区天瀬)の約10倍の広さで「国内でも最大規模」(大森雅夫市長)という。症状の程度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の専用室などを設け、24時間365日全ての患者に対応する医療を目指す。
ERと同じフロアには体の内側を撮影できる最先端のコンピューター断層撮影装置(CT)、磁気共鳴画像装置(MRI)を置いて検査態勢も充実。エレベーターで結ばれた3階には緊急性の高い患者を処置する高度治療室、脳卒中の手当てに特化した集中治療室を新たに設けた。
中区西川原の主婦(29)は「全体的に明るくてきれい。救急外来の受け入れエリアが広く、いざというときにも安心できる」と話していた。
【メモ】
新しい市民病院は地上8階延べ約3万4千平方メートル。岡山操車場跡地の一角に立地し、2階部分がJR北長瀬駅と通路で結ばれている。29診療科があり、計400床。病院スタッフは従来の市民病院より80人程度多い557人。地方独立行政法人の市立総合医療センターが運営する。総事業費は約155億6千万円。
(2015年04月21日 更新)