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新岡山市民病院開院間近 救急機能や検査充実

2階に設けられた総合受付のカウンター(右奥)。手前は広々とした造りになっている

救急車で搬送された患者の入り口。「ER」の文字が大書されている

(上)左は市地域ケア総合推進センターの窓口。在宅での医療や介護について市民の相談に応じる(下)岡山操車場跡地に完成した新しい市民病院。外観は白色と淡い茶色を基調にしている

 岡山市の新しい市民病院が北区北長瀬表町に完成した。救急医療の機能を充実させるとともに、在宅での医療や介護の相談窓口「市地域ケア総合推進センター」を置き、地域における拠点性を高める。5月7日の開院を前に、18、19日の内覧会で院内を訪ねた。

 新市民病院の目玉は「岡山ER(救急外来)」と名付けられた1階の救急医療スペースだ。床面積は約1400平方メートル。現在の市民病院(北区天瀬)の約10倍の広さで「国内でも最大規模」(大森雅夫市長)という。症状の程度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の専用室などを設け、24時間365日全ての患者に対応する医療を目指す。

 ERと同じフロアには体の内側を撮影できる最先端のコンピューター断層撮影装置(CT)、磁気共鳴画像装置(MRI)を置いて検査態勢も充実。エレベーターで結ばれた3階には緊急性の高い患者を処置する高度治療室、脳卒中の手当てに特化した集中治療室を新たに設けた。

 中区西川原の主婦(29)は「全体的に明るくてきれい。救急外来の受け入れエリアが広く、いざというときにも安心できる」と話していた。


【メモ】
 新しい市民病院は地上8階延べ約3万4千平方メートル。岡山操車場跡地の一角に立地し、2階部分がJR北長瀬駅と通路で結ばれている。29診療科があり、計400床。病院スタッフは従来の市民病院より80人程度多い557人。地方独立行政法人の市立総合医療センターが運営する。総事業費は約155億6千万円。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年04月21日 更新)

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