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がん診療連携拠点 10病院に通知書 福山市民など広島県内初指定

新木県福祉保健部長(右)から指定通知書を受け取る福山市民病院の浮田院長

 全国どこでも質の高いがん診療が受けられるよう、二〇〇一年度から厚生労働省が全国で整備を進める「がん診療連携拠点病院」に、広島県内で初めて指定された福山市民病院(福山市)など十病院に三十日、指定通知書が伝達された。

 県庁であった伝達式には各病院長らが出席。新木一弘県福祉保健部長が厚労省の指定通知書(二十四日付)を手渡し、「良質ながん医療を希望する声は高まっている。今後、拠点病院を中心に、非常にレベルの高いがん医療を県民に提供したい」とあいさつした。

 福山市民病院の浮田実院長は「中核として医療機関と連携してネットワークを築き、予防から終末期まで一貫して扱える医療体制を地域で一つになってつくりたい」と話していた。

 拠点病院は、専門医や専門機器の配置状況など一定の条件を満たした医療機関を、生活圏や人口規模で分けた二次医療圏(県内は七圏)単位で都道府県が選定し、厚労省が指定する。これまで広島県は拠点病院がゼロの「空白県」(七府県=今回の指定で秋田、兵庫の二県)だった。

 拠点病院は次の通り。(かっこ内は二次医療圏名。広島大病院は県の拠点病院にも指定)

 広島大病院、県立広島病院、市立広島市民病院、広島赤十字・原爆病院(広島)廣島総合病院(広島西)呉医療センター(呉)東広島医療センター(広島中央)尾道総合病院(尾三)福山市民病院(福山・府中)市立三次中央病院(備北)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年08月31日 更新)

タグ: がん医療・話題

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