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高精度のマルチスライスCT導入 公立世羅中央病院 患者負担も軽減

公立世羅中央病院が導入した「マルチスライスCT」

 公立世羅中央病院(世羅町本郷)は十月から、高精度で撮影データを三次元処理できる「マルチスライスCT(コンピューター断層撮影装置)」を導入した。

 従来のシングルCTに比べ、新CTは〇・五秒で一回転する間に、人体断面十六枚の撮影が可能。これまで十ミリだったスライスの厚さは〇・五―二ミリになり、より正確な診断ができる。首下から骨盤までの撮影時間も五―十分から十二―十五秒に短縮され、検査に必要な患者の息とめは一回で済み、負担も軽い。

 撮影データは三次元処理を経て鮮明な画像に再構成。血管造影を行わなくても血管の様子がつかめる。同病院では一日最大四十人程度の検査が可能。

 末広真一院長は「より迅速で安全な検査が可能となる。将来増加が予想されるアスベスト(石綿)検診にも威力を発揮できる」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年10月17日 更新)

タグ: 健康医療・話題

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