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牛窓診療所、16年3月末で閉鎖 瀬戸内市議会で市長方針表明

 11月定例瀬戸内市議会は24日開会。武久顕也市長が行政報告で、休止中の市立牛窓診療所(同市牛窓町牛窓)を、来年3月末で閉鎖する方針を表明した。

 市側は「病院事業の設置等に関する条例」から牛窓診療所の項を削除した改正案を提案するとともに、2015年度病院事業会計補正予算案に人件費などの減額を盛り込んだ。

 牛窓診療所は、施設の老朽化などを理由に今年7月から診療を休止。休止に伴う措置として運行している診療所―市民病院間の無料ジャンボタクシーは、年度内は運行を続ける。閉鎖をめぐっては、施設改修に最低でも約2千万円が必要▽人口減が進む中、医業収益の改善が見込めず累積赤字が増大する恐れがある▽医師・看護師の確保が困難―などの理由から、有識者らによる市立病院等運営審議会が8月に「閉鎖はやむを得ない」とする答申を市に提出していた。

 牛窓診療所は旧牛窓町立牛窓病院として1945年に開院。2008年に無床診療所となり、内科、外科、眼科、皮膚科の4診療科があった。14年度の患者数は延べ7512人、収支は3129万円の赤字となっていた。

 本会議では、会期を12月18日までの25日間と決めた後、14年度一般会計など計13会計の決算を認定。市側が15年度一般会計補正予算案など20議案を一括上程し、市長らが提案理由を説明した。

 一般会計補正予算案のうち、国が配分する地方創生の先行型上乗せ交付金事業について討論・採決を行い、原案通り可決。同事業には、ビッグデータの活用により移住促進や産業創出を目指す「太陽のまちシビック・プライド(まちに対する市民の誇り)推進事業」などの事業費6200万円を盛り込む。一般質問は12月2~4日。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月25日 更新)

タグ: 医療・話題

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