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臓器移植に理解を 岡山大・伊達教授ら 取り組み紹介

現場での移植医療の取り組みを語る伊達教授

 「日本における臓器移植について」と題した講演会(金光ライオンズクラブ主催)が二十六日、浅口市鴨方町鴨方の健康福祉センターであり、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の伊達洋至教授(腫瘍・胸部外科)らが移植医療の取り組みなどを紹介した。

 伊達教授は国内初の生体肺移植(一九九八年)など、これまでにかかわった例を紹介し、移植医療の意義を強調。「半面、脳死からの臓器提供が進まないために生体移植に頼らざるを得ない」と指摘した。愛媛や岡山などで明らかになった病気腎移植問題を踏まえ「(移植医療に)逆風が吹いているのも事実。倫理規定にのっとり、患者や家族の気持ちを大切にし、真摯(しんし)に取り組むべきだ」と述べた。

 県臓器バンクの移植コーディネーター安田和広氏も演壇に立ち、臓器移植法に基づく流れなどを説明。「善意の提供があってこそ成り立つ医療であり、一人一人が臓器移植に対する理解を深めてほしい」と、約三百人の聴講者に呼び掛けた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年11月27日 更新)

タグ: 医療・話題

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