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車いすグローブ開発 滑り止めを交換式に ダイヤ工業

ダイヤ工業が開発した車いす用グローブ

 医療用品製造販売のダイヤ工業(岡山市大福)は、車いす用のグローブを開発し、販売を始めた。傷みやすい手のひら部分の滑り止めを、取り換え式にしたのが特長。

 車いすを動かすには車輪とつながったハンドリムと呼ばれる輪を回す必要があるが、頚椎(けいつい)損傷などで上半身に障害があると握る動作自体が難しい。握らなくても回せるように滑り止め付きのグローブが市販されているものの、傷んだ場合はグローブごと交換する必要があった。

 新製品は、ゴム製の滑り止めを面ファスナーで取り付ける仕組みで、簡単に取り換えられる。滑り止めの位置を自由に調節できるほか、指を閉じたまま装着できるように手の甲と手のひら部分だけをカバーする形状にしている。

 一組四千九百八十円。医療機器店や自社ホームページなどで販売しており、初年度売り上げ目標は四千五百組。取り換え用の滑り止めも一組千六百~千八百円程度で近く発売の予定。

 同社はコルセットや関節用サポーターなどが主力商品。車いすの顧客から相談を受け、五月ごろに試作品を作ったところ、好評だったため商品化を決めた。同社は「取り換え式の車いす用グローブは国内初」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年12月13日 更新)

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