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“透析ガイド”本出版 岡山西大寺病院の小林理事長

小林直哉理事長

 人工透析を受ける上で有用な知識をまとめた岡山西大寺病院(岡山市東区西大寺中野本町)・小林直哉理事長の著書「もっと!エンジョイできる透析医療」(現代書林、税別1300円)が出版された。日々の診療での出来事や経験談も多く織り込まれ、透析患者と家族への思いが伝わる“透析ガイド”となっている。

 B6判、189ページ。患者や家族が必要な知識を身につけ、透析とうまく付き合いながら生き生き暮らしてほしいとの思いから書いたという。

 血液の浄化、水分量や電解質の調整、ホルモンの分泌など腎臓の機能から始め、近年は糖尿病性腎症や高血圧が要因で透析になる人が多いといった現状を紹介。血液を機械に送り出すため手術で作るシャントや食事の管理などについて丁寧に記している。高齢の透析患者増加も踏まえ、下肢を中心としたリハビリの有用性を力説。患者が自立した生活を送れるよう「生きたリハビリが必要」と説く。

 小林理事長は「患者さんが、自分で意識を持ち、前向きに透析に取り組むきっかけになれば」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年03月07日 更新)

タグ: 医療・話題

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