文字 

岡山・旭川荘 「療育アカデミー」認可

 発達障害児を中心とする障害児者支援の専門家養成を目的に、社会福祉法人旭川荘(岡山市祇園地先)が開校を計画している学校法人「療育アカデミー」について、岡山県は十三日までに、設置を認可した。二月末に学生の募集を始め、五月開校を目指す。

 創立五十周年を迎えた同荘が、半世紀で蓄積した療育に関する知識、技能を教育現場などに還元しようと昨年五月、県に学校法人認可を申請していた。文部科学省によると、障害児者教員らのスキルアップのための学校は珍しいという。

 計画では、カリキュラムは基礎、さらに上級の専門の二課程(定員各四十人)。いずれも幼小中高教員や保育士、障害児者施設職員が対象となる。講師陣は同荘や厚生労働省、リハビリ施設などから招へい。教室には隣接する旧県立岡山養護学校旭川分校を活用する。

 二〇〇五年の発達障害者支援法施行を受け、文科省は知的、身体障害に加え、自閉症や学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などケアが不十分だった発達障害を含めた「特別支援教育」のあり方を取りまとめ中。講義では同教育に対応可能な支援技法も学べる。

 療育アカデミー開設準備室は「県内外から既に七十件を超える問い合わせが寄せられている。今後も各市町村教委などで説明を重ねる予定で、多くの関係者の入校を期待したい」としている。

 問い合わせは同準備室(086―275―0011)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年01月14日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ