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発達障害児の保護者ら支援 ガイドブック作製 井笠保健所 機関や親の会活動紹介

井笠保健所が作製した「発達障がい支援機関ガイドブック」

 井笠保健所(笠岡市六番町)は、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など先天的な脳機能障害である「発達障害」の子を持つ井笠地域の保護者らを支援しようと、医療機関や相談窓口などを紹介する「発達障がい支援機関ガイドブック」(A4判、十三ページ)を作った。

 井原市の発達障害児の親の会「歩いていこう」と協力して五百部作製。「悪いイメージのある『害』の字は使いたくない」との思いから「障がい」とした。

 「コミュニケーションが苦手」「注意集中が難しい」など障害についての説明に加え、診療や療育が受けられる岡山、倉敷市などの医療機関、笠岡、井原市などの療育機関、相談窓口や親子教室を設けている公的機関など二十三施設を紹介している。

 浅口市の「ビリーブの会」など親の会四団体の活動内容も掲載。発達障害の診断を受けずに不安を抱えている保護者や学校関係者に発達障害児の親の思いを知ってもらおうと、障害を告知された時の気持ちなどを記した手記も載せている。

 井笠保健所は、発達障害児の保護者が情報交換する集いを昨夏から三回開催。そこで寄せられた、「医療機関の情報がほしい」「療育施設などを一人で調べるのは大変」などの声に対応した。井笠地域の保育園、幼稚園、小学校のほか、希望する保護者にも配る。「今後も積極的に意見を募り、ガイドブックをどんどん使いやすいものにしていきたい」としている。

 問い合わせは井笠保健所保健課(0865691673)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年02月19日 更新)

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