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希望持ち治療して アレルギー疾患 岡山で公開講座 吉行さん講演

ぜんそくを克服した経験を語る吉行さん

 アレルギー疾患の予防と治療をテーマにした市民公開講座(山陽新聞社など後援)が四日、岡山市駅元町のホテルグランヴィア岡山で約七百人が参加して開かれた。ぜんそくやアトピー性皮膚炎の治療法などが紹介されたほか、女優吉行和子さんがぜんそくを克服した経験について講演した。

 二歳の時にぜんそくを発症した吉行さんは「両親の故郷である岡山に連れて来られると、なぜか発作が治まった。岡山は元気になれる場所」と幼いころの思い出を披露。劇団入りという夢が見つかったのを境に徐々に症状が改善したとし、「やりたいことを見つけた喜びが大きな力になった。医学も進歩しており、希望を持って治療に取り組んでほしい」と語った。

 また国立病院機構福岡病院の西間三馨院長ら三氏が、「ぜんそくの原因となるアレルゲン抑制に、週に一度は寝室を中心に掃除を」「アトピー性皮膚炎は患者のストレスを軽減させることが必要」などと説明した。

 公開講座は、岡山市で二―四日に開かれた日本アレルギー学会春季臨床大会(会長・高橋清国立病院機構南岡山医療センター院長)が主催した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年06月05日 更新)

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