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「赤鼻の先生」に院内学級学ぼう 7月に副島賢和さん岡山大講演

 長期入院・療養中の子どもたちに学習の機会を提供するNPO「ポケットサポート」(岡山市北区奥田本町)は、院内学級の“赤鼻の先生”として知られる副島賢和(まさかず)さんを招き、7月10日、岡山大保健学科棟(同鹿田町)で講演会とワークショップを開く。

 副島さんは東京都の公立小教諭だったが、自身が病気で入退院を繰り返した体験から院内学級の担任を希望し、昭和大病院(品川区)内の「さいかち学級」に赴任。同大准教授になった今も同学級に関わり続けている。赤鼻をつけ、闘病する子どもたちに笑顔を届けるホスピタルクラウン(病院道化師)の活動にも参加している。

 ポケットサポートは岡山大病院の院内学級と協力し、入院中の子どものベッドサイドや、在宅療養する子どもを訪問して学習支援に取り組んでいる。副島さんの講演を通じて闘病する子どもたちの現状や、院内学級を取り巻く問題を知ってもらおうと企画した。岡山市から協働モデル事業の助成を受けている。

 午前10時からの講演会は定員100人。参加費一般500円、学生無料。午後1時半からのワークショップは医療・教育・福祉現場で働く人を対象に、子どもたちの心をつかむクラウンの関わり方を実践的に学ぶ。定員36人。参加費千円。

 ポケットサポートの三好祐也代表(31)は「副島先生の授業を見学すると、一つ一つの言葉を大事にし、熱心に子どもと関わっている。子どもたちの声をそのまま届けてくれるはず」と期待している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月26日 更新)

タグ: 子供医療・話題

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