坂出市室町の総合病院・回生病院（小川維二病院長）が敷地内に建設していた新病棟が完成、十八日から診療を始める。最新鋭の検査機器や県内初の屋上ヘリポートを設け、発症直後の急性期医療や救急医療の拠点を目指す。

　新病棟は鉄骨八階（延べ約二万千七百平方メートル）。現病棟（鉄骨五階、延べ約一万五千八百平方メートル）の西隣に建設。一、二階に外科や眼科、脳外科などが、最上階の八階には産婦人科が入る。三階の手術室（七室）には、高度なクリーンルームを完備。救急診療の窓口を一般診療と分離することで対応を迅速化。高度外傷患者が二人まで対応できる大きな処置室を設け、緊急手術も可能にした。建設費は五十三億六千万円。

　病床数は四百二床で、県内七番目、民間病院としては最大規模。新病棟稼働後に現病棟を取り壊し、来年九月ごろまでに外来病棟（鉄骨二階、延べ約二千七百八十平方メートル）を建設する計画。

　同病院は一九五七年に開設。現在、十四診療科がある。県内で唯一、地域の開業医をサポートする「地域医療支援病院」として承認されている。