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若年性認知症の相談専用ダイヤル 県が開設、治療や子育てを支援

 認知症を発症した現役世代の治療や就労、子育てなどを支援しようと、岡山県は専門職らが相談に応じる専用ダイヤル(086―436―7830)を17日に開設した。医療や介護、就労関連団体が連携し、これまでサポートが不十分だった当事者や家族らを支える。

 認知症は高齢者に多いが、65歳未満で発症した場合は若年性認知症とされ、仕事の継続や子どもの教育、住宅ローンの返済など、高齢者とは異なる支援が求められている。県内の患者数は約600人と推計されている。国は2017年度末までに全都道府県に専門のコーディネーターを配置するよう求めている。

 保健師や社会福祉士、臨床心理士などの資格を持つ「認知症の人と家族の会県支部」の会員や、大学の教員が交代で毎週3回(月、水、金曜)の午前10時~正午と午後1時~4時に無料で電話相談に応じる。

 認知症専門医で片山内科クリニック(倉敷市)の片山禎夫院長がコーディネーターとして相談内容を集約し、電話だけで問題が解決しない場合は個別面談をしたり、専門職への橋渡しをしたりする。

 県長寿社会課は「相談をきっかけに、働き盛りで認知症を発症した人が重症化したり、社会で孤立するのを防ぎたい」としている。

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年10月18日 更新)

タグ: 医療・話題

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