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脳出血患者に「ゆうき」を リハビリ機開発 岡山で無償貸与 後遺症克服 静岡の男性

貸与するリハビリ機「ゆうき」を操作する田村さん

 脳出血で倒れ、独自のリハビリで後遺症を克服した静岡県の男性が、自らの経験を基に開発したリハビリ機を岡山県内の患者やリハビリ施設に無償で貸し出す。「すべての患者に適合するわけではないが、腕に痛みなどの感覚が残っていれば回復の可能性はある。前向きに治そうという意思を持ってリハビリに臨んでほしい」と語っている。

 男性は静岡県伊東市、田村喜照さん(64)。貸与するリハビリ機「ゆうき」は、座った状態でまひした手をワイヤのついた手袋に入れて固定、電動モーターで引っ張り、手、腕を上下させる。手首を動かす、物をつかむなどの訓練もできる。効果の医学的な裏付けはないが、手、腕のリハビリを行うと顔、足のまひや言語障害も緩和するという。

 田村さんは一九九六年、脳出血で倒れ、左半身にまひが残った。三カ月後に退院。独自に作ったリハビリ機で訓練を行い、二年弱で家族の手を借りず日常生活を送り、ゴルフや料理ができるまで回復したという。

 その後、機器の改良を重ね、二〇〇四年にリハビリ機と同名の製造・販売会社を設立。翌年、機器を発売した。一台約三十万円で静岡県を中心に約百二十台を販売。多くの人に効果を知ってもらうとともにデータ収集のため全国で機器を貸し出している。

 貸与するのは二台で、期間は二カ月間。応募者の中から同社が症状などを考慮し利用者を選ぶ。問い合わせは、ゆうき(0557366789)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年10月22日 更新)

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