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認知症を診断 玉野市が2カ所に機器設置

市民病院とすこやかセンターに設置された「物忘れチェックシステム」

 認知症の早期診断、治療につなげようと、玉野市は、物忘れの度合いを定期的に検診できる「もの忘れチェックシステム」を、市民病院とすこやかセンターに設置した。いずれも無料で利用できる。

 高齢化社会が進むにつれ、市内でも認知症患者が増えていることから、設置を決めた。

 同システムは、音声案内に従い、コンピューター画面に表示される質問に答えていくことで、物忘れの度合いを測る機器。鳥取大医学部の浦上克哉教授が監修している。質問内容は、直前に聞いた言葉を覚えているか▽年、月、日、曜日など日時について▽図形認識―など。十五点満点のテスト形式で、十二点以下であれば物忘れが始まっている疑いがあるという。事業費は約五十七万円。

 結果を印刷することもでき、その場合、用紙の裏に市内の受診可能な医療機関のリストも記載される。藤原啓治市保健福祉部長は「認知症の診断、治療はどうしても遅れがち。ちょっとでも気になったら使ってみてほしい」と話している。問い合わせは市保険課((32)5534)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年12月01日 更新)

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