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難病患者の就労相談急増 前年度の8倍 岡山県支援センター 07年度245件(12月末現在) 専門員の導入奏功

難病患者らの就職について助言する就労支援専門相談員

難病、人工透析患者らをサポートする岡山県難病相談・支援センター(岡山市平田)への就労相談が急増している。本年度は昨年12月末時点で245件に上り、2006年度(31件)の約8倍。新たに専門相談員を導入したことに伴い、患者の就労意欲がさらに高まったことがうかがえる。

 センターは〇四年十月にオープン。保健師二人が常駐し、患者本人や家族から療養上の悩み、不安などの相談を受けてきた。一部疾病では新たな治療法で日常生活の負担が軽減し、就職希望者が増えているとして本年度から支援を強化。ハローワークでの勤務経験がある就労支援専門相談員一人を招き、配置した。

 相談員は、病気の症状や進行状況を踏まえ、患者に適した職種を共に探し、場合によってはハローワークに同行する。本年度は、センターに直接面談に訪れた二十八人中五人が正社員、三人がパートとして就職、三人が職場復帰するなどしたという。

 県医薬安全課によると、県内の難病、人工透析患者計約一万五千人(〇六年度末)のうち、就労者は約三割。潜在的な希望者はもっといるとされるが、「難病患者」というだけで雇用をためらう企業も少なくないという。

 相談員を務める大村圭司さん(63)は「適切な措置、配慮があれば十分に働ける患者は多い。今後も企業側に難病への理解を呼び掛けるとともに、可能な限り支えていきたい」と話している。

 相談は無料で、電話やメールなどでも受け付ける。毎週火曜日から土曜日の午前九時―正午、午後一時―同四時(金曜日は午後七時まで)。問い合わせは同センター(086―246―6284)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年02月05日 更新)

タグ: 福祉医療・話題

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