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高梁市が独自の医療計画策定へ 9月に大規模アンケート

 高梁市は、人口減少と高齢化が進む中、地域医療体制の指針となる「市医療計画」の策定に着手した。岡山県が進める県保健医療計画は高梁・新見両市を同一医療圏域に設定しており、高梁市の人口目標に沿ったプランを検討する。2018年5月をめどに策定する。

 第7次県保健医療計画(16、17年度)による高梁・新見圏域の40年度の必要病床数は428床で、15年度に比べほぼ半減。現在作成中の第8次計画(18~23年度)でも維持される見込み。県の計画では、高梁市の将来人口の見通しを40年度2万234人としているが、市の同年度の目標は2万5237人。

 このため、市は独自の計画を作り、目標に沿った必要病床数や医療従事者の数などを盛り込む。県と市それぞれの人口見通しについての対策もまとめる。市によると、県内市町村が医療計画を単独で作るのは初めてという。

 策定に伴い、市は9月に大規模なアンケートを実施し、市民や医療現場のニーズを反映させる。市民約3800人を含む病院、医療従事者など計約5800人・機関が対象で、同中旬から質問票を発送する。本年度中に素案を作成。有識者や市内の医療関係者ら15人で構成する検討委員会の意見を踏まえ、計画を策定する。

 土岐太郎政策監は「地域の特性に合わせた医療計画の策定作業を通じて、持続可能な医療体制を考えていきたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月29日 更新)

タグ: 医療・話題

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