文字 

倉敷紀念病院と第一病院が統合 地域完結型医療の充実図る

 倉敷紀念病院(倉敷市中島)を経営する医療法人誠和会(小出尚志理事長)は31日、一般財団法人淳風会から倉敷第一病院(同市老松町)の経営権譲渡を受け、1日から両病院の事業を統合すると発表した。

 統合は、2016年度に赤字となるなど経営状況が厳しい第一病院を巡り、健診や予防医療に重点を移す淳風会と、地域完結型医療の充実をねらう誠和会の意向が一致したことから実現した。

 誠和会は今後、外科の急性期医療を中心とする第一病院と、回復期医療や介護事業に注力する紀念病院の補完で、治療からリハビリ、回復後の生活支援まで、一貫した医療サービスの円滑な提供を目指す。第一病院は統合後も外来、救急診療を従来通り行い、入院患者もそのまま引き受ける。医師11人らスタッフも残留する。

 紀念病院は1968年開設で病床数194。第一病院は63年開設で病床数191。小出理事長は「将来的には医師や病床の配置見直し、病院機能の集約や分担を検討し、地域により貢献できる医療を目指したい」とした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年08月31日 更新)

タグ: 医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ